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機内でのヘルスケア

航空身体検査医

近年の商用航空機は、迅速で利便性に優れるだけでなく、安全な輸送を提供していますが、病気をお持ちのお客様の中には客室環境の影響を受ける方がいらっしゃいます。客室環境は航空機の設計によって制限されるため、地上での輸送手段とは大きく異なります。そのような違いとしては、高高度での低い気圧(客室内が低圧になることで酸素レベルが低下し、客室の加圧効果が生まれる)、客室環境の特性(客室内の空気品質が低下し、湿度が低くなる)、時差ぼけ、飛行機酔い、狭いスペースでの長時間滞在などが挙げられます。このような点に注意し、適切な予防策を講じてください。

  • 降下中に耳や鼻腔に不快感を覚える場合は、飲み込む、噛む、口を大きく開けて空気の流れを良くするなどの行動を取ってみてください。お子様がこのような症状を訴えている場合は、飲み物やおしゃぶりを与えて空気の流れを改善し、不快感を取り除いてください。
  • スキューバダイビングをした後は、24時間以内の搭乗を避けてください。
  • 飛行機酔いを起こしやすい方は、翼に近い席を予約してください。
  • 搭乗中は重い食事、アルコール、カフェインの摂取を控えてください。また、水やジュースを十分に飲むようにしてください。
  • 目が覚めてすぐに立ち上がると、目まいを起こすことがあります。これは、アルコール摂取、低酸素、低活動量、眠気が原因の場合もあります。立ち上がる前に、座席でストレッチや体操をすることをお勧めします。
  • 客室の空気品質は家庭やオフィスよりも優れていますが、航空機の客室は公共の場であるため、二次汚染が発生する可能性もあります。伝染病に感染しているお客様は、搭乗を控えることをお勧めします。
  • フライト中はコンタクトレンズの着用を控えてください。
  • 保湿液をお肌に使用されることをお勧めします。

ご病気または妊娠中のお客様に対するアドバイス

ぜんそくぜんそくのお客様は吸入器を携行し、搭乗中は発作が発生する原因を避けるようにしてください。
心臓疾患上空では、地上と比較して心臓発作の発症率が2倍になります。最近心臓発作を発症した方は、搭乗をご遠慮ください。
糖尿病出発地の時刻に従って医薬品を服用してください。予約時に、特別食を注文してください。医薬品は機内持込み手荷物として携行してください。お客様の健康状態について記載された書面の診療記録を常に携行してください。
深部静脈血栓症(DVT)狭いスペースで長時間座っていると下肢の血液循環に障害が生じ、脚部の深部静脈に血栓ができる原因となります。これは正常な健康状態のお客様に大きな影響を与えることはありませんが、心臓疾患や静脈炎を患っているお客様、血液凝固の問題を抱えているお客様、下肢静脈瘤手術から回復したお客様は大きなリスクを抱えることになります。

このような兆候や症状を回避するため、以下のことを推奨いたします。

  • 水やジュースを頻繁に飲むようにしてください。旅行中は喫煙、アルコールやカフェインの入った飲み物の摂取を控えてください。 
  • 体を締め付けない衣服を着用してください。
  • 座席で何らかの運動、特に脚部の運動を行ってください。 
  • 高いリスクを抱えていると感じる場合は、旅行前にかかりつけの医師に相談してください。

ピーナツアレルギー

チャイナ エアラインでは、安全でヘルシーな機内サービスをお客様に提供できるよう取り組んでおります。信仰する宗教、健康状態、年齢、またはその他の特殊な理由を原因としたお客様(および航空機乗務員)のお食事に対する特別な事情にお応えするため、当社では一般的に、IATAの規定とお客様の要件に従ってお食事を25種類に分類しています。またチャイナ エアラインは、お客様の中にはピーナツ/ナッツにアレルギー反応を示す方がおり、生命を脅かす可能性があることを認識しています。ただし、ピーナツまたはナッツ製品、ピーナツごみ、ピーナツの残留物など、アレルギー原因物質を完全に排除した環境をお約束できるわけではありません。

アジア料理ではピーナツ/ナッツベースの原料やピーナツオイルなどのピーナツ製品が幅広く使われているため、ピーナツ/ナッツ製品が使われていないことを保証できません。また、同じ便の他のお客様が、飛行機の客室やVIPラウンジにピーナツ製品を持ち込む可能性もあります。そのため、客室やVIPラウンジなどの公共の場には、ピーナツが残留している可能性があります。

このような実情から、ピーナツアレルギーを悪化させる可能性がある物質を完全に排除した環境を提供することはできません。そのため、ピーナツアレルギーをお持ちのお客様は、アレルゲンにさらされるリスクがあることを考慮し、搭乗することが適切かどうかをかかりつけの医師やアレルギー専門家に確認することを強くお勧めします。出発の72時間前までに当社の現地スタッフにご連絡いただき、医師またはアレルギー専門家が署名した診断書(飛行機での旅行が可能であることを証明できるもの)を当社が確認できるようにご提示ください。また航空安全規制に従い、必要な医薬品や医療機器を機内持込み手荷物として携行する必要があることを証明できる医師からの書面をチェックイン時に提示してください。

ピーナツアレルギーをお持ちのお客様は、ピーナツに接触する機会を低減し、あらゆる可能な予防措置を講じる必要があります。たとえば、ご自身でお食事を用意する、必要な医薬品を携行する、ご自身で実施できる治療を行うなどの措置が挙げられます。患者またはその保護者/同伴者は、アレルギー反応を発症した場合の治療方法について十分に理解している必要があります。事前に通知を受けている場合、チャイナ エアラインは、フライト中のリスクを低減し、安全を確保できるように、できる限り最善の対策を講じさせていただきます。

航空身体検査医からのアドバイス

空の旅は安全で楽しい経験でなければなりません。客室環境の特性を理解して医師に相談し、出発前に必要な医療ケアを手配しておくことで、楽しい旅行にすることができます。ここでは機内でのヘルスケアについて、いくつかのアドバイスを示します。出発前は、以下の点にご留意ください。

  • 免疫系疾患にかかっていないことを確認してください。
  • 不安を感じる場合は、飛行機に搭乗しないでください。
  • 体を締め付けない快適な衣服を着用してください。
  • 健康上の問題について医師に相談し、その問題について予約時に航空会社に通知してください。
  • 必要な医薬品を携行してください。
  • 長時間同じ姿勢で座り続けないでください。座席で体操などを行い、脚部の筋肉と関節を動かしてください。
  • 飛行機の降下中は眠らないようにし、耳や鼻腔の不快感をできるだけ早く取り除いてください。
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