さよならエアバスA340-300
発表日: 2017年 06月 14日チャイナ エアライン(本社:台湾 桃園市)は2017年6月14日(水)、自社保有のA340-300を完全退役致しました。機体登録記号「B-18806」である最後の機体は、同日桃園空港からフェリーフライトとして最終保存地であるアメリカへ飛び立ちました。搭乗口では、チャイナ エアライン関係者一同が別れを告げ、その最後の雄姿の旅立ちを見送りました。A340-300型機は、チャイナ エアラインと共に16年間に渡り活躍致しました。
A340は21世紀初エアバスの中で最も完成度の高いCFMインターナショナルのCFM56エンジンが4基搭載されたエコで静か、かつ燃費がよい機体でした。チャイナ エアラインは2001年よりA340 機を導入し、最後の機体であった「B-18806」の機体には、客室乗務員が地球をやさしく包み込むイメージが塗装されていました。過去には「太平洋温室効果ガス測定プロジェクト」へ参画、世界で最初にIAGOSを設置、太平洋気候のデータを収集し、同時にチャイナ エアラインはアジアで最初に温室効果ガス観測に参加した航空会社となりました。
A340はチャイナ エアラインの歴史と共に歩んできました。ヨーロッパ、北米、オーストラリアなどの長距離路線において導入され、主にシアトル、ヒューストン、ブリズベン、ウィーン、ロンドン線などで任務を果たして来ました。A340はまた、台湾の各種展示会などの文化イベントに関連し、貴重な物品や機器の輸送、生鮮食品など特殊な温度制御コンテナでの輸送などにも活用されました。
チャイナエアラインは今後の長距離路線の主力機材として777-300ER、A350-900に移行していきます。また、A330-300や737-800により、短距離区間のネットワークをカバーし、機体の平均機齢を下げ、環境にやさしい機材でお客様によりよいサービスをご提供して参ります。


